クリエイターズtips

Webサイトは「生きている」もの

Webサイトは公開した瞬間から、インターネット上であなたの分身として活動を始めます。でも、放置されたままでは、検索結果に表示されにくくなり、ユーザーの信頼も得られません。

生きたWebサイトとは、以下のような特徴を持ちます。

• 定期的に情報が追加・更新されている
• 時代やユーザーのニーズに応じて内容が変化している
• ユーザーの声や行動を反映して改善されている

つまり、Webサイトは生き物のように“呼吸”をしている必要があるのです。逆に何年も更新されていないサイトは、検索エンジンからも「もう動いていないサイト＝価値が低い」と判断される可能性が高くなります。

検索エンジンは「新しい情報」が大好き

Googleをはじめとする検索エンジンは、ユーザーにとって「もっとも役立つ情報」を届けることを使命としています。

では、どんな情報が“役立つ”と判断されるのでしょうか？

その大きな要素の一つが「鮮度」です。

検索エンジンは、最新情報やトレンドに敏感なユーザーのニーズに応えるため、新しく更新されたページを優先的にインデックス（登録）し、評価する傾向があります。

特に以下のようなジャンルでは、情報の新しさが命です。

• ニュースや時事ネタ
• 商品・サービスのレビュー
• SEOやWebマーケティング関連の情報
• 飲食店や観光スポットの最新情報

もちろん、時代に左右されにくい「資産型コンテンツ」（例：使い方ガイドや基本知識など）も重要ですが、最新情報と組み合わせることで、SEO効果がより高まります。

更新されているサイトはユーザーの信頼も得やすい

Webサイトに訪れたユーザーが、そのページの情報が古かったらどう感じるでしょうか？

たとえば、

• メニューに「2021年価格」と書かれている
• イベント情報が1年前のまま
• お知らせ欄が「2022年をもちまして…」で止まっている

こうした状態のサイトを見ると、「この会社、本当に今も営業しているの？」と不安に感じる人が多いはず。

逆に、「2025年最新」「3月のお知らせ」など、定期的に更新されているサイトを見ると、それだけで安心感や信頼感が生まれます。特にスマホで情報を調べるユーザーが多い今、更新頻度は企業や店舗の“信頼度”を測る大きな指標となっています。

どんな更新をすればいいの？

「でも、そんなに頻繁に更新するネタなんてないよ…」という方も大丈夫。

実は、Webサイトの更新は大掛かりなリニューアルである必要はありません。

以下のような小さな更新でも、検索エンジンやユーザーにとっては“動いているサイト”と認識されやすくなります。

• お知らせの追加（営業時間の変更・休業案内など）
• スタッフブログの投稿（スタッフの日常、業界の小ネタ）
• 実績紹介の追加（新しいお客様の声、事例の紹介）
• よくある質問のアップデート
• 商品・サービスの説明文を最新にする
• 写真や画像を差し替える

1か月に1回でもいいので、何かしら“手を入れる”ことが大切です。

コンテンツを増やすことで「検索キーワード」が広がる

更新を続けることで、サイト内のページ数も自然と増えていきます。これは検索エンジンにとっても非常に大きなメリットです。

なぜなら、ページが増える＝検索されるチャンスが増えるから。

たとえば、あなたが工務店を経営しているとします。

最初は「○○市 工務店」でしか検索に引っかからなかったのが、ブログや事例紹介を通じて、

• 「○○市 リフォーム 事例」
• 「○○市 木造住宅 施工例」
• 「子育て世代におすすめ 間取り 工夫」

など、さまざまなキーワードでの流入が見込めるようになります。これが「ロングテールSEO」と呼ばれる戦略です。

最後に：更新は“愛着”でもある

Webサイトを定期的に更新することは、実はユーザーのためだけではありません。

あなた自身が、自分のビジネスや情報発信に対して「愛着を持っている」という姿勢を示す行動でもあります。

見に来てくれる人のために、ちょっとした一言を足す。新しい実績を誇らしげに紹介する。そうした積み重ねが、信頼につながり、結果的にファンや顧客を増やしていくのです。

まとめ：Webサイトは「育てる」もの

• Webサイトは作っただけでは効果が出ない
• 更新することで“生きた存在”になり、検索エンジンにも評価されやすい
• 新しい情報が好まれ、信頼性も高まる
• 小さなことでも定期的に手を加える習慣が大切
• 継続的な更新が、SEO対策にも、ファンづくりにもつながる

「作って満足」で終わらせず、「育てて成果を出す」Webサイト運営、今日から始めてみませんか？

おまけ：実践しやすい「Webサイト更新スケジュール表」

「更新が大事なのはわかったけど、どうやって続ければいいの？」という方のために、1か月単位で回せるシンプルなスケジュール表をご用意しました。

✅ 月1回ペースでもOK！こんな感じで回してみよう

週	やること	目的・ポイント
第1週	お知らせの確認・追加（営業時間や定休日、イベントなど）	ユーザーに正しい最新情報を伝える
第2週	ブログやコラムを1本投稿（500〜1000字程度）	業務の裏話、よくある質問、季節ネタなどでOK
第3週	サービス内容・料金の見直しや実績紹介の追加	現状とズレていないかチェック＆改善
第4週	サイト内の文章や画像の微調整（誤字修正や写真差し替えなど）	サイトに「動き」が出て信頼度アップ

✅ ポイント

• 1つの作業は30分以内に終わることを目標に！
• 「何を書けばいいか迷う」なら、ユーザーからの質問やSNSの反応をヒントに
• スケジュールに縛られすぎず、できる週にできることをやるのが長続きのコツ

更新は「やらなきゃ」じゃなく「ちょっと手をかけてみようかな」くらいの気持ちでOK！

このスケジュール表を参考に、あなたのWebサイトを“育てる習慣”を始めてみてくださいね。