
ペルソナはなぜ必要?「自分が良いと思うもの」と「ターゲットの欲しいもの」は違う
※この記事の末尾にダウンロードできるペルソナ設定テンプレートをご用意しました
Webマーケティングの成果を左右する最も重要な要素のひとつが、「誰に向けて伝えるのか」です。どんなに魅力的な商品・サービスでも、その情報が届く相手が間違っていたり、響く言葉で伝えられていなければ意味がありません。
そこでカギになるのが「ペルソナ設定」です。本記事では、ペルソナの重要性、自分目線とのズレ、ペルソナの作り方、マイノリティへの配慮、そして参考になる書籍・サイトまでを、実践目線で解説します。
1. 「自分の好み」=「お客さまの好み」ではない
Webデザイン、広告コピー、商品パッケージ、サービス内容など、すべての意思決定で「自分が良いと思うもの」を基準にしてしまうことはよくあります。私たちは無意識のうちに、自分の感覚を正しいと信じているからです。
しかし、それはときに危険です。
- おしゃれな言い回しが、相手にとっては意味が伝わらない
- カラフルな配色が、色覚に特性のある人には見分けづらい
- 忙しい主婦にとって、動画を最後まで見るのは非現実的
「自分の感覚」が必ずしも「ターゲットのリアル」ではないということです。ここに気づかないまま情報発信を続けても、相手の心には届きません。
2. ペルソナとは何か?ターゲットとの違い
マーケティングでいう「ターゲット」は、年齢や性別、職業といった属性でくくられるざっくりした対象層です。
一方で「ペルソナ」は、その中の典型的な一人を、まるで実在するかのように細かく描き出すことを指します。
比較項目 | ターゲット | ペルソナ |
例 | 30代女性・主婦 | 東京都在住・佐藤ゆかりさん・36歳・専業主婦・小1の子持ち |
詳細度 | 広く浅く | 狭く深く |
使いどころ | 広告媒体選定、SEO設定 | コピー作成、UI設計、サービス改善 |
ペルソナを設定すると、「誰のために発信するのか」が明確になり、具体的な言葉・デザイン・内容が見えてきます。
3. ペルソナ設定における「マイノリティ」への視点
ペルソナ設計の際に忘れてはならないのが、「多数派」だけではなく、「少数派(マイノリティ)」にも目を向けることです。
たとえば…
- 視覚に障害のある人:色の使い方やコントラストの工夫が必要
- LGBTQ+:性別を限定しない言葉選びやフォーム設計
- 外国人ユーザー:多言語対応や文化背景への配慮
- 高齢者やITリテラシーが低い層:操作のシンプルさや文字の大きさ
なぜマイノリティに配慮すべきか?
- 新しい顧客層を取りこぼさないため
- 企業やブランドの信頼性を高めるため
- インクルーシブな設計は、結果的に全ユーザーにとっても使いやすい
マイノリティをメインのペルソナにする必要はありませんが、「その人がどう感じるか?」という想像力を持つことで、より多くの人に優しいマーケティングが実現します。
4. ペルソナ設定テンプレート(+マイノリティ配慮)
例)ペルソナ設定テンプレート
- 名前:佐藤ゆかり
- 年齢:36歳
- 性別:女性
- 居住地:東京都杉並区
- 職業:専業主婦
- 家族構成:夫・小学生の娘
- ITスキル:スマホ操作に慣れているがPCは苦手
- 抱える悩み:
- 子どもの教育費に不安がある
- 家にいながら少しでも収入を得たい
- SNSは好きだが情報が多すぎて混乱しがち
マイノリティ配慮の追加視点(例)
- 色覚障害のある人にとって読みやすい配色か?
- 性的マイノリティが排除感を感じない言葉か?
- 初心者が直感的に理解できる導線になっているか?
5. ペルソナを活かすには:活用の場面
ペルソナがあることで、以下のような施策で一貫性を持たせることができます。
- ブログ・LPの構成やトーンの決定
- 広告コピーやバナーのデザイン
- 商品ページの文言
- カスタマーサポートの対応方法
- SNSでの投稿内容・時間帯
常に「佐藤さんだったらこれでわかる?喜ぶ?買ってくれる?」という問いを持つことで、独りよがりにならない施策が打てます。
6. ペルソナ設計に役立つ書籍・Webサイト
書籍
- 『ドリルを売るには穴を売れ』(佐藤義典 著)
- 『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』(永井孝尚 著)
- 『誰のためのデザイン?』(D・ノーマン 著)
ペルソナテンプレート
ペルソナの例と入力可能なドキュメントテンプレートをご用意いたしました。
ペルソナ設定テンプレートください
ペルソナ設定で迷ったり相談したい方はお問い合わせフォームよりご連絡ください
まとめ|あなたの発信は「誰のため」か?
マーケティングやWeb制作で忘れてはいけないのは、「誰かのために届ける」という視点です。そしてその「誰か」を明確にするために、ペルソナは強力なツールになります。
さらに今の時代は、多様性(ダイバーシティ)や包括性(インクルージョン)への配慮も求められます。マイノリティに配慮した設計は、誰にとっても優しい設計です。
「その人がここにいたら、どう感じるだろう?」
そんな問いを大切にしながら、あなたの発信を磨いていきましょう。
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